東海理化クリエイトの樹脂材料ビジネスをタイで拡大しようというミッションが立ち上が
り、2013年から赴任しました。2009年のタイ子会社設立当初は、産業車両ビジネスを
中心にスタートしており、重点市場ではなかった樹脂材料事業は未開拓でしたので、現地
での後発参入というハンディを抱えながらのスタートでした。自分なりに企画提案を立ち
上げてのアプローチを根気よく続けたことで少しずつ成果が伴うようになり、やりがいと
いうか仕事のおもしろさを感じられるようになりました。何より得意先に認められていく
感覚は、国内のビジネスとも異なる体験として海外勤務ならではの経験ができたような気
がします。
特にこだわっているのは、収集した情報については現地や日本の関係者に迅速に展
開するように心がけています。私たちは得意先・仕入先問わず各取引先と築いた信
頼関係においてビジネスを動かしていますので、海外ではその場での判断や決断、
報告などは自分個人の裁量に委ねられるケースが日本と比べて多く、情報も判断
も、スピーディーなほど自分にとって大きな武器になるということを、タイに赴
任してから気づくことができました。
入社して10年ほど経過した際、近い将来自分が海外へ行くのでは、という空気は察知し
ました。当時、同じ部署の先輩が上海へ赴任していたので、その後任としての赴任を推
測していましたが、赴任が決まった勤務地は、タイでした。これからは海外市場を抜き
にしてはビジネスが動いていきません。2016年にはフィリピンに東海理化クリエイト
の子会社が設立されます。ますます海外との関わりが深まると、業務も日本に留まらな
くなり、私たちのグローバル意識もますます求められることになりそうです。