私はインドで設立された東海理化クリエイトの関連会社に赴任しています。インドでは
主に原材料を各国から輸入して合弁パートナーのMindaグループに調達したり、産業車
両用部品を現地に進出している日系メーカーに供給したりしています。インドという立
地がおもしろいのは、原材料を例にすると日本やASEANの製品だけでなくヨーロッパや
アジアからもマーケットに参入してくるので、材料の種類も多いほか原価の競争も激しく
なり、日ごとに商流が変わるなど、エキサイティングなビジネスを体感することができる
ところです。インドでの日本人の駐在は私だけなので孤軍奮闘ながら、得意先や仕入先と
のネットワークを広げながら自由闊達に活動しています。
語学力は欠かせないとかよく話題にあがりますが、外国語を話せることと同時に、
何を話すのかという中身も重要になってきます。「知識と語学は掛け算」であっ
て、どちらかがゼロなら掛け合わせてもゼロのまま。意思や知識が伴ってこそ、語
学力は活かされて、伝える?伝わるというコミュニケーションが成立するのだと
思います。海外の仕事で重要なことは、知識や語学は当然必要ですが、それ以上
に「物怖じしないメンタル力」ですね。そういうメンタリティを持って海外ビジ
ネスを経験してほしいです。
インドの会社が2011年に設立されてからの赴任になりますので、約4年のインドライフ
です。月曜日から土曜日までの週6日勤務で日曜日は休み。休日はほとんどゴルフです
ね。一緒にコースを回るのは、日系企業の人たちによる親睦会のメンバーで、週一の恒
例行事になっています。海外にいると日本人同士の結束が強くなるみたいで、仮に日本
にいたら話もしない会社の人とでも仲良くなったりする。そんな経験や発見をさせてく
れるのも海外で仕事をする魅力のひとつでもありますね。